テスト自動化ツールは、すべてのテストに対応できるものではなく、向き不向きがあります。そのため、テスト自動化ツールを導入する際には、対象となるテストにツールが向いているかどうかを知っておくことが必要です。ここでは、テスト自動化ツールの向き不向きについて見ていきましょう。
テスト自動化の大きな目的が、「作業の効率化」です。作業を効率化するためには、自動化によって同じ時間でより多くの作業をこなせなくてはいけません。そのため、数回しか行わないテストよりも何百回、何千回と繰り返す必要のあるテストを自動化したほうが、作業の効率化が期待できるのです。
文字列や数字の羅列の入力などは、人的なミスが起こりやすい作業です。このような人的なミスが起こりやすい作業こそ、自動化することで正確性を向上させられるでしょう。さらに、作業も効率化できるので、テスト自動化ツール導入の恩恵が受けやすくなっています。
作業手順が決まっているテストは、テストを行う人の習熟度や知識・経験の影響をあまり受けません。したがって、そうした作業はプログラムに落とし込みやすく自動化に向いています。
頻繁に手順に変更が発生するテストは、同じ手順を自動的に繰り返す自動化ツールには向きません。逆に、変更が発生しにくく、基本的に同じ手順を繰り返す作業の場合、システムの改修もあまり必要としないので、テスト自動化ツールの利用が便利です。
「モンキーテスト」や「アドホックテスト」などのように、ランダムな動作を繰り返すテストは、毎回手順を変える必要があるので自動化には向きません。自動化したとしても、テストの実行回数そのものが少ないことが多いので、自動化の恩恵はあまり受けられないのです。
テストの中には、「ユーザビリティテスト」のように「使い心地」、「便利さ」といったファジーな感覚を必要とするテストもあります。こうしたテストには、どうしても人的な感覚が必要となってくるので自動化しにくいのです。
何百回、何千回も繰り返す必要のあるテストは、自動化の恩恵を大きく受けられます。しかし、1年に1回しか行わないような実施頻度の低いテストを自動化しても、その恩恵はあまり受けられません。場合によっては、自動化することで非効率になってしまう場合もあります。
「電源のオン/オフ」や、「ケーブルの取り付け/取り外し」、「カートリッジの抜き/挿し」など、物理的なアクションが要求されるテストは、人間が行うほかありません。そのため、そうした作業には自動化ツールは対応できないのです。
探索的テストのような、事前に手順が決められておらず、テストの結果に合わせて次のテストの内容を決めます。こうした決まった手順を繰り返すことのないテストは自動化することが実質的にできません。
テスト自動化ツールにはさまざまな種類がありますが、テストの対象によって自動化ツールには向き不向きがあります。そのため、ツール導入の際には事前によく検討しておく必要があるのです。本サイトではさまざまな種類のテスト自動化ツールを紹介していますので、ツール導入の参考にしてください。
| 商品名 | Ranorex (ラノレックス) |
Autify (オーティファイ) |
|---|---|---|
| 商品タイプ | パッケージ型
膨大なテスト工数を |
SaaS型
初期費用を抑えて |
| 対応テスト |
|
|
| 実行回数 の制限 |
制限なし |
制限あり
400回/1000回/任意 ※プランにより異なる |
| 日本語サポート | 導入後のセミナーが充実! | ヘルプサイトが充実! |
| 体験版 | 14日間 | 14日間 |
※Googleで「テスト自動化ツール」と検索し上位表示されたパッケージ型、SaaS型のテスト自動化ツール21種類の中から、(1)クロスデバイス、マルチブラウザに対応し、(2)日本語のサポートがあり、(3)ノンプログラミングでシナリオ作成が可能なツールをピックアップ(2021年11月1日調査時点)。パッケージ型、SaaS型それぞれの代表商品を選出しました。
【代表商品の選出基準】
☆パッケージ型:上記の条件の通り。
☆SaaS型:上記の条件に加え、公式サイト上に導入事例がもっとも多かったツールを選出。