リグレッションテストとは、「回帰テスト」を意味するものです。
近年、システム開発の分野は高度化・複雑化が顕著です。規模が巨大化・複雑化することで、機能の追加や変更による影響の特定が難しくなり、プログラム変更時に意図していない影響が出るケースが増えています。
この「意図していない影響」をデグレ・リグレッションと呼びます。この「デグレ・リグレッション」を検出するためのテストがリグレッションテストで、リグレッションテストのためのソフトウェアも登場しています。
リグレッションテストソフトウェアとは、先述した意図していない影響をテストするためのソフトウェアです。問題点を検知し、修正する。それまでのバージョンでは問題なかったことが、アップデートによって問題となった理由はどこにあるのかなど。問題点を手動で探すとなれば簡単ではなく、労力もかかります。そこで頼るのがソフトウェアです。ソフトウェアであれば、手動では困難な問題箇所の抽出や修正を行えます。
リグレッションテストソフトウェアに求められているのは、より簡単に効率よくテストを行うことです。そのために必要な機能をご紹介しましょう。
求めるテストを実行できるのかどうかです。リグレッションテストもまた、それぞれニーズが異なります。必要とする部分をテストできるリグレッションテストでなければ意味がありません。なかでも需要の高いテストとして、下記の二種類が挙げられます。
実行可能なテストオブジェクトに対して、定義された組み合わせのキーワードのコレクションを使用するテストです。キーワードによって、どの状態まで安全なのか、どこで問題になっているのかを把握できます。
1つのテストスクリプトで、複数のパターンのデータを入力し、結果を求めるテストです。1度に多くのデータをテストできる点が特徴で、さまざまな検証を経て、問題点の抽出が可能になります。
リグレッションテストスイートとは、プログラムの変更や修正によって、問題が発生していないかを検証するために作成されるもので、修正を加えることで、別のバグを生まないのかを考えられたものです。そのため、リグレッションテストでは大切な部分です。もしもリグレッションテストスイートがなければ、テストの度に何かしらのバグが発生する状況が延々と続く可能性があります。
回帰テストは、手動でのテストも可能ではありますが、手動となれば膨大な時間・手間がかかってしまいます。また、ヒューマンエラーの発生も予想されますので、自動化が求められています。
テストは早い段階で行うことも大切です。テストした段階と実際の開発状況が異なるようでは、テストの意味が希薄化します。また、テストが遅ければリリースも遅くなってしまいますので、マーケティング戦略にも影響が出てしまいます。そのため、テストには迅速性が求められます。
テスト戦略を手動で行うと時間がかかることから、競合に後れを取ってしまう可能性が高まります。そのため、テストだけではなく、テスト戦略そのものも自動で行うことが求められます。
商品名 | Ranorex (ラノレックス) |
Autify (オーティファイ) |
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商品タイプ | パッケージ型
膨大なテスト工数を |
SaaS型
初期費用を抑えて |
対応テスト |
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実行回数 の制限 |
制限なし |
制限あり
400回/1000回/任意 ※プランにより異なる |
日本語サポート | 導入後のセミナーが充実! | ヘルプサイトが充実! |
体験版 | 14日間 | 14日間 |
※Googleで「テスト自動化ツール」と検索し上位表示されたパッケージ型、SaaS型のテスト自動化ツール21種類の中から、(1)クロスデバイス、マルチブラウザに対応し、(2)日本語のサポートがあり、(3)ノンプログラミングでシナリオ作成が可能なツールをピックアップ(2021年11月1日調査時点)。パッケージ型、SaaS型それぞれの代表商品を選出しました。
【代表商品の選出基準】
☆パッケージ型:上記の条件の通り。
☆SaaS型:上記の条件に加え、公式サイト上に導入事例がもっとも多かったツールを選出。