テスト自動化の歴史

テスト自動化ツールはいつから開発が始まり、導入されたかご存じでしょうか。このページではテスト自動化の歴史について1960〜1970年頃の開発から現在の普及・進化の様子まで順を追って解説していきます。テスト自動化ツール導入のための参考としてご覧ください。

1960ー1970年代

論文においてテスト自動化が初めて記述されたのは、1962年のことだったとされています。「Automatic Program Testing」というIBMカナダによる論文には、テスト手順を標準化したこと、計算機時間を効率化したことなどが記載されていたそうです。

そしてその後、1970年にテスト自動化ツールの開発が進み、1972年には「Program Test Method」というテスト自動化に関する書籍も出版されました。しかし1970年代前半頃にはコンピューターのアプリケーションはまだシンプルな作りであったため、デバッグ作業のひとつとしてテスト作業を行うだけで問題がなく、テスト自動化への需要は高くなかったようです。

1980ー1990年代

1970年代に始まったテスト自動化ツール開発への取り組みは、1990年代になり広く認知されるようになります。1990年代には現在のヒューレット・パッカード社であるマーキュリー社において、商業利用を目的とするテスト自動化ツールが販売され始めたためです。1990年には「XRunner」、1993年には「WinRunner」「LoadRunner」、1996年には「WebTest」、1999年には「QuickTest」が次々と販売され、IT技術の進歩により複雑化したテスト作業を簡易化させられるようになりました。

1990年代のテスト自動化ツールはまだ不安定でしたが、GUITARやクライアント・サーバーアーキテクチャなどにより自動化へのニーズが高まったこともあり、自動化ツールの作成がしやすくなり、多くの開発者がテスト自動化ツールの作成に取り組んだそうです。

2000年代以降

2000年代に入ると、「WinRunner」「Silk Test」「QTP」などを用いたテスト自動化ツールの開発が進むようになりました。2000年代以前はメインフレームやDOS、GUIを対象とした開発が行われていましたが、2000年代以降ではUNIX、Web、モバイルなどが主流です。そのためソフトウェアではなくWebベースの製品が多く普及するようになったとともに、2010年頃にはWebアプリケーションのテスト自動化ツールである「Selenium」などの提供も始まりました。また商業利用からオープンソースへと形が変わったことも進歩のひとつです。

しかし2010年頃にはテスト自動化ツールを使うために、プログラミングの知識が要されていたため、まだ一般的に普及はしきれていない状況でした。その後2020年以降にAIや機械学習を利用したツールが提供されるようになり、より多くの組織で自動化テストツールが導入されるようになりました。

テスト自動化のポイントをチェック

テスト自動化は1962年頃に開発が始められたとされています。その後IT技術の進化に追従するように商用利用で使えるテスト自動化ツールが発表されるようになり、2000年代に入ると開発基盤の変更にともない、よりさまざまなタイプのテスト自動化ツールが提供され始めました。そして現在ではより手軽に使えるツールが増え、組織での自動化テストツールの導入も一般的なものとなっています。

本サイトではさまざまなテスト自動化ツールを紹介していますので、ツールの導入を検討しているならぜひ参考にしてください。

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