テスト自動化には「8原則」と呼ばれる原則があります。テスト自動化ツールを導入するために知っておきたいことばかりですので、ぜひあらかじめ確認してください。
「テスト自動化の8原則」とは、テスト自動化研究会により絞り込まれた、ほとんどのテスト自動化に共通して言える8つの原則のことです。8原則を意識しながらテスト自動化を行うと、あらかじめ注意しておくべきことが網羅的にわかるとされています。
テスト自動化ツールは便利なものですが、すべてを自動化に頼ることはできません。テスト自動化ツールでテストできないこともあるため、必ず手動テストと併用することが大切です。また自動で行えるとしても、手動の方が精度の高いテストが行えることも多くあります。
優れたテスターが手動でテストを行ったとしても、システムを完全にすることはできないはずです。テストを行ったから絶対にバグがないという状態にすることはできないため、手動テストをせずに自動テストを行っても意味は低いといえます。自動テストは手動テストよりも精度が低い傾向があるためです。
テスト自動化ツールはデジタルで限定的な判断をするのに対して、手動テストはアナログな判断を広範にて行います。自動テストでは合否や操作性の判断において、記述された内容を実施するだけです。手動テストのようなイレギュラーなテストを行うことはできません。
自動でテストを行うことは、コスト削減に効果的だと言われることがあります。しかしコスト削減よりも、セーフティネットとして役立つこと、バグの修正期間が短くなることなど、開発に役立つ効果の方が期待できるかもしれません。
テスト自動化ツールは、継続的に開発を続けるようにしてください。自動でテストを行うために費やされる労力は、導入時よりも運用の方が大きいものです。システムの価値を向上していくとともに、変更に追従していけるように常に開発を続けていくことが重要となります。
自動化は計画段階から構想しておくことも大切です。完成したシステムに対して自動化テストを記述することは労力がかかるため、計画の際に自動化を検討して設計の中に組み込んでおくことで開発コストを削減できます。
テスト自動化ツールで、新しいバグが発見されることはほとんどありません。なぜなら自動テストは人により記述されたものであり、自動テストを行う前に手動テストにより発見されることが多いためです。自動テストでは確認されたはずの動きが、なんらかの理由で壊れたというバグを発見するために役立ちます。
自動テストにてバグが見つかった場合、テストの結果を人が分析しなければなりません。手動テストで見つかったバグなら再現可能です。しかし自動テストにより見つかったバグは、人が再現しなくてはならないため、「分析をする」という手間がかかります。
テスト自動化ツール導入を成功させるためには、「テスト自動化の8原則」を意識するとともに、自動・手動のどちらに向いているテストであるか判断することが重要です。また手動テストと自動テストのコストを比較しておくことも忘れないでください。自動テストには向き不向きがあり、導入や継続的運用のためにはコストがかかります。
テスト自動化ツールを導入する際には、「テスト自動化の8原則」を知っておきましょう。テスト自動化ツールはどのようなバグでも見つけ出してくれるものではありません。手動で行った方が効率が良い場合もあるので、テストの内容を見極めることも大切です。本サイトではさまざまな種類のテスト自動化ツールを紹介しているので、導入の成功のためにぜひ参考にしてください。
商品名 | Ranorex (ラノレックス) |
Autify (オーティファイ) |
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商品タイプ | パッケージ型
膨大なテスト工数を |
SaaS型
初期費用を抑えて |
対応テスト |
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実行回数 の制限 |
制限なし |
制限あり
400回/1000回/任意 ※プランにより異なる |
日本語サポート | 導入後のセミナーが充実! | ヘルプサイトが充実! |
体験版 | 14日間 | 14日間 |
※Googleで「テスト自動化ツール」と検索し上位表示されたパッケージ型、SaaS型のテスト自動化ツール21種類の中から、(1)クロスデバイス、マルチブラウザに対応し、(2)日本語のサポートがあり、(3)ノンプログラミングでシナリオ作成が可能なツールをピックアップ(2021年11月1日調査時点)。パッケージ型、SaaS型それぞれの代表商品を選出しました。
【代表商品の選出基準】
☆パッケージ型:上記の条件の通り。
☆SaaS型:上記の条件に加え、公式サイト上に導入事例がもっとも多かったツールを選出。